講師:大嶌悠美生 会員
この日は天候不順なこともあり、若返り健康講座の参加人数が少なかったです。
・歯と口の健康は全身の健康にもつながります。普段から歯と口には注意を心掛け、バランスよい食事を摂ることが大切です。
・歯と口は、食べ物を噛むことと正しい発音(滑舌)や表情の豊かさにも影響し、QOL(生活の質)の低下にもつながってしまいます。
講演内容は、口の働きの衰え(オーラルフレイル)と少しでも口の働きを維持できることについてお話しました。本日参加された方の中で、すでに日々取り組んでいる人もおられました。
1.オーラルフレイル「口の働きの衰え」とはどのような状態なのか
①残っている歯が20本未満 ②噛む力が弱い ③滑舌が悪くなった ④舌の力が弱い
⑤かたい食品が食べづらい ⑥むせやすい・噛めない・飲み込む機能の低下等があります。
これにより食欲が低下して、低栄養や筋力低下につながってしまいます。そして飲み込む機能低下により誤嚥性肺炎にもなる恐れも出てきてしまいます。肺炎・誤嚥性肺炎を合わせると日本人の死亡原因の3番めに入るそうです。(2017年人口動態死亡数・死亡率人口10万人対)
2. 誤嚥(えん)性肺炎を防ぐには
①のどを鍛える:のどの運動
②体力維持(抵抗力):よい生活習慣
③口腔ケア:口の中に菌を増やさないこと(食後の歯磨き、就寝前はより丁寧に行う)
3.「飲み込む力」のセルフチェック
10項目を示して自分自身で確認していただきました。
4.お口のトレーニングを皆さんと一緒に行いました。
①唾液マッサージ ②飲み込むおでこ体操
③イイー体操 ④のどを鍛える ⑤のど仏キープ体操 ⑥声出し(発声)⑦パタカラ発声
お口のトレーニングについては、このいくつかを参考にして毎日継続して行っていただければと思います。同時に口腔ケアもしっかりと行うことが大切です。