講演者;佐藤衣代 会員

今年の暑さを「命にかかわる暑さ」と表現するほどの猛暑で命を守る行為をするように注意喚起がされた暑さから多少緩和しれたものの「体と水分の関係-水分補給について」のタイトルで講演させていただくことに責任を感じました。

内容は1.体と水分の関係 2.水分補給 3.脱水症予防 の構成にしました。

1.体と水分の関係では体は水分と固形成分から構成され、高齢者になると成人より水分保有量は減少するもののこの量を確保するように水分補給をすることが大切であることを念押ししました。次に、水分を取り込む量と排出する量が同量となることで体は脱水やむくみにならずバランスしていること。取り込む手段としては飲料摂取が余りにも呼びかけられていますが食事も決して軽んず事のないように話しました。水分の重要な働きを確認し、もし水分が不足したらどんな症状になるのか。合わせて水分の3分の2が各臓器に供給されますが臓器も同様に水分が欠乏することによる機能不全が生ずることを説明しました。

2.脳の脱水状態を放っておくと日常生活や社会生活に支障をきたし認知症に似た様子になってしまうので、のどが乾かないうちに水分補給することが必要であることと脱水症を疑う5つのサインを説明しました。その中の項目に急激な体重減少がありますが終了後に「私は経験したことがあり、うつになったんです」と話してくれました。脱水予防のためのちょっとしたコツで水分量をアップさせることが出来る方法を説明。経口補水液の利用の仕方にも触れました。

3.脱水症の予防は体力を養うことと環境を整える両面からの注意が必要であること。

そしてかくれ脱水症のチェック法を紹介、手の甲をつまんで富士山を作り、放した後すぐに戻るかどうか、また親指の爪を押して放しすぐに戻るかどうか。最後に体からのお便りである尿の色でチェックする方法があることをお伝えしました。