溢れるような情報の中で、今何が正しいのかを判断したり、自分にとって必要なものを取捨選択するのは容易ではありません。新しい有益な情報をもたらしてくれるのは、むしろあまり親密でない緩やかな関係を持った人たちです。
健康長寿においてもしかり。心の豊かさを生み出す居心地の良いつながりをつくっておくことが、健康にとって重要です。
民話語りは、語り手と聞き手との間に緩やかな双方向のつながりが生じます。生きていくために大切な事、忘れてはならないことを人から人へ口伝えで伝えていった説話です。
今回は講演中にメモをとる人が多く不思議に思っていましたが、理由がわかりました。準備運動代わりに皆様で歌おうと貼り付けた、ある演歌の替え歌の歌詞を書き写していたのでした。歌詞には甘い食べ物のオンパレードで、思わず唾液が溢れ喉の乾燥防止になり、また歌うことで喉の筋肉を鍛えて誤嚥性肺炎の予防になります。食べ過ぎを戒める歌詞に苦笑いしながら、緩やかなつながりを感じながら皆で一緒に歌うことで健康を意識できました。
また、若返りリトミックでは、桃太郎を手遊びで使いたいのでもう一度おさらいしたいと熱心に質問をいただきました。どれも簡単な動作なので、自宅でも楽しく頭と体と心の若返りを実践できます。
民話語り…「見沼の雨降り朝顔」「山吹の里」
「こぞうとやまんば」「あとかくしの雪」
若返りリトミック…「桃太郎」「たき火」