5月17日  戸塚西公民館

                  中村 勇 会員

このテーマで聴講者の皆様にまず知って頂きたかったのは、ガンという病気はある意味「運命病」であり、私たちが日常の中で完全に予防できる病気ではないということ。

私たちの体を構成する細胞、およそ37兆個、その細胞1日に数千億の単位で消えては生まれの作業を繰り返している。そのため細胞の中ではDNAと言う中に言わば我々個人の設計図である遺伝子が組み込まれ、通常は誤りのない規則正しいDNAのコピーか行われているのですが、時々誤った情報が組み込まれてしまう場合があり、こういう表現を「遺伝子に傷がつく」と表現されます。我々の体にはこのような現象を修復する機能があるのですが、極稀に修復されずに組み込まれてしまう場合があるのです。これがどの遺伝子に発生するかは全く分かりません。

その変異遺伝子がある特定の遺伝子に発生すると、死なない細胞に成ります、これがガン細胞であり、もう一つがん細胞の特徴は無限に細胞増殖することです。このガン細胞が免疫細胞の監視システムを逃れ数個の塊となると発がんとなり、長い時間をかけ転移や浸潤と言ったガンに成長する。ことから今回のテーマにある、「できるだけガンにならない」と言う表現にしました。

では、日常私たちにできる生活を送るには、ということになりますが、先ずは感染症(ピロリ菌)です。さらに国立がん研究センターが発信している「ガンを遠ざける5つの法則」として(喫煙・飲酒・運動・食生活・肥満)が発信されているので。これらに私なりの説明を加えて話をしました。

ガンと言う病気は難しいのですが、更に工夫を凝らし話し方を勉強して行きたいと思います。