6月15日 中央ふれあい館    

髙木 薫 会員  

梅雨の季節、台所での食事作りを面倒に思う方も多いかと思います。これから夏にかけては気温や湿度が上がる事で食材がいたむのも早く、食中毒に気を付けなければならない時期でもあります。そこで今回の講演では冷凍食品をより詳しく知っていただき、うまく活用する事をご提案しました。

冷凍食品の利便性として①使いたい分量だけ取り出して使える ②食材のカット、下処理などがあらかじめ施されているので短時間で調理できる ③フードロスが少ない、などがあげられます。製造から販売まで常に品温がマイナス18度以下に保たれていますから雑菌や微生物の繁殖も抑えられ保存料は入っていません。冷凍食品の賞味期限は未開封ならおおむね1年と生の食材よりかなり長くなっています。また冷凍野菜などは旬の時期に収穫後すぐに加工されるので栄養価も保持できています。

一方で販売価格は割高だったり、肉や魚貝類は解凍が上手くいかないと食感が悪くなったりします。また、解凍させた分は全部使い切らなければ劣化が進み栄養も損なわれます。

しかしながら近年は冷凍の食材や人気のチャーハンや麺類、手間のかかる揚げ物だけでなく、お弁当にそのまま詰めるだけでよいカップ入り惣菜や高級レストラン監修の物などメニューも幅広くなりました。個包装で個別に調理できる商品も増え、良質な素材の物も多くおいしくなっています。

買いおきのきく冷凍食品を上手に使うことで調理時間を短縮し、栄養バランスの取れた食事作りがストレスなくできれば健康維持にもつながるのではないでしょうか?

他に講演では、購入時や帰宅してから保存して使い切るまでの注意点、ご家庭で食品を冷凍する時に気をつける点なども紹介し、最後は聴講者の方々と一緒に脳トレ体操「野菜じゃんけん」をやって締めくくりました。