8月17日 中央ふれあい館

        中鉢芳子 会員

このテーマで講演するのは本日が3回目です。過去2回の講演と指針を変えて講演に臨みました。

本日は「性について会場の皆様自身に考えて頂く」問題提起形式にしました。

会場の皆様は昭和生まれの方が大半で性に対する考え方は「秘密」「個人の問題」として、お身内に対しても口外する事はほとんどなく生活してきたと思われます。

なので、講師の私からは「答えを出せない講演」と位置付けました。一般の健康講演と異なり、聴講者各自が「心と体」を自分の立場や相手の立場で「性」と向き合って頂きたいと考えたのです。

【起】外務省管轄の「SDGsジェンダー平等」を説明し「社会的性差」の男女平等を目的とした世界の姿勢をお伝え致しました。また内閣府が勧めている「男女参画共同問題」の「働き方改革」に触れました。

【承】「ここからは厚生労働省の管轄です」と宣言してから、男性・女性の生殖器の違いとホルモンの違いを提示し、異なる更年期障害の苦痛や苦悩をご説明致しました。当然「男らしさ」「女らしさ」と言う表現も使います。

【転】トランスジェンダー講話では、2022年元旦より「個性」の位置付けとなり「性別不合」の名称で効力発揮している事を強調致しました。過去「性同一性障害」と言う精神の病が、厚生労働省の自殺者統計や電通リサーチ調査、WHOの宣言等で、世界や社会の波が大きく変化した事をお伝えしました。

現在の日本ではトランスジェンダーの治療を扱っている専門病院や専門医が少ないので、社会の変化が追い付かない現実の問題も提起しました。

治療や見極めについては ①精神的 ②内分泌 ③外科的の三つを挙げ、それに伴う苦痛や費用、様々な問題点を提示し、具体的に現在訴訟中の事案例を挙げ皆様に考えて頂けるようにしました。

【結】先日川口市議会で採決された「男女共同トイレ構想」を伝え、最後もまた「皆様に考えて頂く講演」とお伝えし終えました。