10月8日 川口総合文化センター

中村 勇 会員

先ずは糖化(体のコゲ)です。糖化とはタンパク質と、エネルギーとして消費しきれなかった糖質が体温によって加熱され、結果として終末糖化産物、いわば老化物質が産生されてしまうこと。これが我々の体を構成しているタンパク質を変性させてしまう事になります。タンパク質は、血管・筋肉・皮膚・骨など様々な組織に存在するため、糖化現象は肌トラブル・加齢による白内障・糖尿病・心臓病などの生活習慣病のリスクを高めてしまう。そこで糖化対策となりますが、糖とタンパク質の接触を減らすこと。そのためには、摂取した糖質はエネルギーとして運動などで消費してやること、野菜・海藻などから食べ始める、ゆっくり時間をかけ、よく噛んで食事をすること。これらのことから、糖化に注意が必要な人、こんな人です。「スイーツが大好き・揚げ物をよく食べる・野菜、海藻、キノコなどはあまり食べない・運動は嫌いだ。」こういう方は注意してください。

そして二つ目、酸化(体のサビ)です。我々は空気中の酸素を体内に取り込んで生命を維持していますが、その一部が活性酸素となってしまいます。この活性酸素が酸化の原因となり、動脈硬化や心臓病といった生活習慣病、また活性酸素は遺伝子を傷つけることも知られており、ガンとの関係もある。そこで対策として、抗酸化力の在る緑黄色野菜・果物・青魚・ウナギ、といった食材を積極的に摂ることが望まれます。

これら糖化と酸化を中心として注目されているのが「アンチエイジング」です。アンチとは、反対とか対抗という意味でエイジングは年齢、即ち老化に対抗するもの、抗老化です。目的は、病気の治療から健康な人の更なる健康への指導・取り組みです。ですので、皆さんも先ずは自分でできることから実践し、良い意味で体に変化を感じれば、その健康法が自分に合っている、ということですから継続してください。「継続は力なり」です。