6月16日 戸塚西公民館

佐藤衣代 会員

「息が切れる」「むくむ」「やる気が出ない」など通常の生活をしているにも拘らず、これらの変化が生じた場合には、年のせいと見過ごしてしまわずに「もしかしたら心臓に原因があるかもしれない」という知識が、心不全の早期発見の助けに繋がるようです。

そこで、今回は心臓のポンプ機能の低下を取り上げました。心臓は脳からの指令を受けることなく収縮と拡張を繰り返し、必要とする血液を全身の細胞に届けています。しかし心臓そのものの病気、又は心臓に影響を及ぼす別の病気が原因となってこのポンプ機能が低下すると、十分な血液を全身に送り出せない状態になってしまいます。これを「心不全」といい、病名ではありません。

心臓の4つの部屋を縦の左心系・右心系に分けたり、上下の心房・心室に分けたりして、血液の流れを確認しました。血液は大循環と肺循環により各細胞に酸素と栄養素を運んでいますが、心臓関連に様々な障害が生じると心不全が発生します。例えば、むくみの原理やとか救命講習でAEDの使い方などを学びますがその意味を説明しました。

次に、心不全は生活習慣と関係が深いことから生活習慣を見直してみることにしました。食生活、適度な運動、そして自己管理を取り上げ、食生活では、特に減塩注意が大事なので数値目標も大事ですが実生活での塩少々、一摘まみとは何グラム位をいうのかを皆さんに問いました。

運動では「ふくらはぎは第二の心臓」と言われる所以、そして体調管理では感染症対策、ストレスをためないなど生活での注意にふれました。血圧、体重、心拍数などをできれば毎日書き留めて置くことで体調の変化を早く捉えることができ、予防に繋がります。

心不全は完治は困難ですが、「予防することはできる」のです。

最後に、自分の体質を知り、体調管理をすることが体を厭うことだと思います。体重、血圧、脈拍、尿の色など自己管理の重要性をお伝えしました。