6月21日 中央ふれあい館

上原道康 会員

配布レジメ要旨は ①医学博士とアンケート結果の読み方 ②高齢者と腹八分 ③今の野菜は昔の野菜に比べて栄養素が減っている ④1口30回嚙むことは良いこと?と資料として「25項目の健康情報」です。

①については、医学博士がすべて医師と思っていませんか?ディプロマ博士と言って、原稿用紙30~50枚前後の論文(作文)を書かせ、30~50万円振り込むと博士号を授与するビジネスがあることを紹介。また5000人に送ったアンケートで8割の人が満足、と言っても、回収枚数が5枚だったかも知れません。4995人は回答する気もなかったのでは・・・。数値にごまかされないように!と注意を呼びかけました。

②に関しては、「高齢者の腹八分」は即低栄養に結び付き、フレイルや認知症の引き金になりかねません。ゲップが出るほど食べようというのではなく、十分な食事を摂るように呼びかけました。

③に関しては、今の野菜の栄養素が昔に比べて大幅に減っているという事実は無いことを、資料を回覧して説明。ただしほうれん草のビタミンCだけは大幅に減っているが、その理由を説明。多種多様の野菜などの、ビタミンやミネラルの数値を比べることの無意味さを説明しました。

④については、日本人の「三」について持っている意識を説明しながら、30回咀嚼の無意味さを理解してもらいました。

他には「鰻と梅干の食べ合わせが悪い」「牛乳はカルシウムが多い」「日本人の腸は欧米人に比べ長い」といわれた由来などを説明し、誤りであることを説明しました。