【たんぱく質をちゃんと摂りましょう】

12月15日 新郷公民館

       岡 章次 会員

最近、高齢者の低栄養の傾向が見られ、対策が求められ

ています。その点は、しっかりと抑えて市民の皆さんにお伝えしなくてはならないと思っていました。

低栄養問題を考える時、「たんぱく質」は欠かせない重要な栄養素で、それを摂取することで体たんぱく質として再合成され人の体は作られます。皮膚・毛髪・爪・筋肉・骨・血液・内臓などなど、そして、酵素・抗体・ホルモン・神経伝達物質等の材料にもたんぱく質は使われています。細胞に収められているDNAは体たんぱく質合成の設計図です。

ところで、人の体を構成している体たんぱく質は日々、分解・再合成が繰り返され、生まれ変わっています。分解によって得られた遊離アミノ酸は再合成に再利用されるものもありますが、排泄されるものもあります。つまりその排泄されるアミノ酸を補ってやらないと持ち出しの方が多くなり、体たんぱく質が減る一方です。

今、問題になっているのが、持ち出しが増えて、補充ができていない、つまり、たんぱく質摂取が減少しているということです。今回、筋肉に重点を置き、お話しました。持ち出しが多いと人の筋肉量が減少し、サルコペニア・ロコモ・フレイル、そして要介護という具合になります。健康寿命を維持できなくなり、苦痛の日々を送らなくてはなりません。

食べ物

毎食、たんぱく質摂取を意識して食事をして頂くようお願いしました。色んな食材にたんぱく質が含まれていますが、良質なたんぱく質を含んでいる魚・肉・卵・大豆製品・乳製品等を毎食摂られることをお勧めし、話を終えました。筋トレとたんぱく質摂取で、筋肉は何歳になっても増やせます。