【認知症に対しての接し方と進行を緩くするには】

12月19日 戸塚西公民館

海老名則子 会員

2025年には65歳以上の認知症の方が700万にそして5人に1人となると云われています。今年6月には「認知症基本法」が制定され、それだけ認知症の方が増加傾向である事を知りました。

認知症は大別すると4種類ある。その一つに

1.アルツハイマー型認知症、一番多いと言われ、20年以上かけてアミロイドβ―という蛋白質が蓄積。属に「睡眠負債」とも言われます。だから良い睡眠をとりましょう。

2脳血管性認知症

3レビー小体型認知症

4前頭側頭型認知症とあります。

2を除いて蛋白質(ゴミ)の蓄積。この様な認知症に少しでも明るい光を照らしたのは「レカネマブ」というお薬。アメリカは勿論日本でも承認されました。その効果は未だアルツハイマーのMCI(初期段階の認知症)にだけ、高価で後遺症もあるとの事。

あの有名な「長谷川式簡易認知症評価」を作成した長谷川和夫氏も認知症になり、92歳で死亡。でもこの方は自分が認知症であることをさらけ出し、家族も見守りながら講演を続けた。それには家族は勿論周囲の方が暖かく見守ってくれた「共存」が功をなした。

「認知症基本法」だって内容は「尊厳を保持、希望を持って暮らす」施策を総合的に推進。言うは易し行うは…です。やはり家族、周囲の方が優しく見守る事が大切。不安感が混乱状態になり感情をコントロール出来難くなり自尊心が傷つけられ体調が悪くなり易いことへ繋がる。だから本人は勿論家族、周囲の方々もハラハラしながらでも優しい気持ちで見守るのが最高です。そこから認知症の方の気持もゆったりと落ち着いて何かをやらせたら自信を持ってやるステップへと繋がると思います。

皆さん「共存」という言葉をもっと身近に使っていきましょう。