2月7日 西公民館

 中鉢芳子 会員

最初に「象」をイメージして頂き東洋医学と西洋医学の考え方をお伝えし、本日のテーマ「腎」の中から「腎臓」についての講話を始めました。

次に「畳」を例え話にして腎臓をご説明しました。 腎臓は毎日老廃物の処理をしているため徐々に悪くなる臓器です。超高齢化社会の近年日本で「慢性腎臓病患者数」は増え続け75歳以上の高齢者の3人に一人と言われます。しかし20歳以上の若年世代でも8人に1人が該当し、年齢を問わず生活習慣に気を付け、発症年齢を遅らせる事を目標に「生活習慣病の見直し」や「早期発見・早期予防」の取組みが大切です。

また自動車の4輪を「血」「水」「塩」「老廃物」とし、快適に「人体のドライブ」をするためには4輪のバランスが大切な事、腎臓では「クリーニング工場」「リサイクル工場」「尿」の働きをご説明しました。

慢性腎臓病には高血圧などから「腎硬化症」、糖尿病から「糖尿病腎症」の様に生活習慣が腎不全に至る事も有ります。①体重管理から浮腫みを見つけ ②血圧管理の重要性 ③塩分控えめの食生活 ④自分の体と向き合う適度な運動 ⑤適度な休息が必要になります。

一般的に慢性腎不全の数値回復は難しいと言われていますが、医学は日々進歩しており豚の腎臓を使った腎臓移植の研究は2040年を目標に順調に進んでいます。人工透析を数十年続け、一般的な社会生活を送る事は可能ですので、毎日の生活が本当に大切になります。

「ご自分の体調を知る、向き合う、そして気が付いたら直す」。生活改善は一日でも早い方が良く、皆様のお役に立てればと思います。

「慢性腎臓病」と診断を受けた場合には、自己流で歩まず必ず医師・薬剤師・臨床栄養士の指示で歩み、ご自分の検査数値を常に把握しながら生活する事をお勧めし話を纏めました。