5月15日 中央ふれあい館

佐藤玲子 会員

前々日の大雨の日とは違いで晴れて動くと汗ばむ程の天気でした。今日は何の日?5月15日は「水分補給の日」とサーモスという会社が、スポーツや食事の時の水分補給を広めるために制定された日です。これからの熱中症対策にも水分補給は大切、講演中もこまめに水分補給を忘れないで飲んでくださいという事から始めました。

要介護になる原因の中に高齢による衰弱、転倒、骨折が有ります。これは高齢になるにつれての食欲減退、いろいろなことに向き合う気力の低下から低栄養状態になり、自立した日常生活が送れなくなる「フレイル」。筋肉量、筋力の低下により日常生活、活動などにも支障をきたす「サルコペニア」の状態です。元気な時の転倒は転倒のみで済むこともフレイル、サルコペニアの状態になると筋肉量の低下により体を支えきれなくなり転倒してしまいます。顔から転倒し歯を折る、手首の骨折、大腿骨骨折などを引き起こし、これらが原因で要介護状態となってしまいます。

しかしフレイル、サルコペニアも、食事と運動の生活習慣の改善で十分に良くなります。筋肉を作っているタンパク質と、エネルギーになる糖質をしっかり摂取することが、低栄養脱出の決め手です。

筋肉量を増やそうとタンパク質をまとめて大量摂取しても、一定の必要量が体内に蓄えられると利用されない分は余りとして肝臓に運ばれ、尿素となり腎臓から尿として排出されます。タンパク質は肉、魚、大豆製品、卵、乳製品、などに豊富に含まれています。朝、昼、夜3食均等にバランスよく20~30gを摂取するようにしましょう。

食べるだけでなく運動も大切。激しい運動は無理だと運動をあきらめないで、運動は体を動かすことと考えて、とにかく体を動かしましょうと、軽く手足のグー、チョキ、パー運動をして終了。