埼玉県健康管理士会 会員 長谷部 美紀代

平成24年1月17日、戸塚西公民館スローライフの会で講演しました。
はじめに新年を迎えご馳走続きで疲れている胃腸を労わることが大切であることから、七草粥についての歴史や意味について、パワーポイントで七草を見ていただきながら説明しました。参加者の方々から七草の名前がスラスラ出てきて感心しました。今回のテーマは「免疫力を高める暮らし方」~食事の工夫と運動習慣で免疫力アップ~で話を進めました。

Ⅰ.健康で若々しくいるためには

  1. 免疫力を高めるために では何に気をつけて生活していただけばよいか気づいていただくために、参加者に免疫力をチェックしていただきました。自律神経と免疫力の関係を説明し、免疫細胞はどこで生まれ、どういう働きをしているか。免疫細胞の種類や自然免疫、獲得免疫があり、それぞれが役割分担をして侵入してくる細菌やウイルス、体内で発生するがん細胞などを攻撃してやっつけてくれているので、健康でいられること。免疫力の働きを活発にしておくことが大切であり、免疫力を高めるためにとっていただきたい食材も説明しました。
  2. 血管を若々しく保つにためにでは 食べ過ぎない。高脂肪食を避ける。肉類、乳製品は適量をとること。
  3. 脳を若々しく保つでは、使う感覚器官が多いほど脳が活性化すること。
  4. 筋肉を強化するでは、たんぱく質の役割や、運動を続けること。
  5. 骨を丈夫にするでは、カルシウムの豊富な食品を摂ることと、加工食品などに含まれるリンをとり過ぎるとカルシウムが吸収されずに排出されてしまうので気をつけていただきたい。
  6. 笑いの多い暮らしをでは、笑いが多く、ストレスの少ない生活は、免疫機能活性化ホルモンが多く分泌されること。

Ⅱ.食事の工夫が健康のカギ!

  1. 食材のとり方の工夫 ではなるべく多種類の食材を使い、少量ずつ摂る工夫を。
  2. 食材はなにをどれだけとればよいか。画面で1日に350g位の野菜類を見ていただき、それらを使った料理を紹介。
  3. 風邪に効くメニューではビタミンA・C・Eをとり入れた料理を。
  4. 腸を元気にするメニューでは、腸には食べ物と共に病原体や有害物質が送り込まれてくるので、腸の働きを活性化するヨーグルト・納豆などの発酵食品や食物繊維を多く含む食材をとることが大切であることを話し、食物繊維たっぷりの五目豆の料理を紹介。
  5. 疲れだるさを吹き飛ばすメニューでは、免疫力をアップするたんぱく質とビタミンBが多いきのこや野菜の種類を多く摂ることをおすすめし、鶏肉と豆腐のハンバーグをパワーポイントを見ていただきながら説明しました。

Ⅲ.運動を毎日の習慣にでは
心肺機能を高めよう!心肺機能を高めるためには、少し汗ばむ運動を続けることや腹式呼吸など行って深い呼吸をすることが心肺機能を高めること。また、ウオーキングをしている参加者が
多かったので、毎日短時間で筋力がつく効果的な運動である、インターバル速歩(普通歩き3分、早歩き3分を15分繰り返すこと)のフォームを説明し、ウオーキングの際にとり入れていただくようお勧めしました。毎日の生活の中で役立てていただければと願いながら終わりました。