講演者:長谷部 美紀代 会員
11月19日戸塚西公民館で講演しました。
参加者に健康でいつまでも若々しくいていただきたいとの願いから、健康でいるためにはどういうことに気をつけていただければよいかということで、「免疫力を高めるには、血管を若々しく保つには、脳を若々しく保つには、筋肉を強化するためには、骨を丈夫にするには、腸を元気にするためには、笑いの多い暮らしをするためには」など、毎日の生活にとり入れていただくひと工夫で、健康で楽しみながら生活するヒントを話しました。
区切りのよいところで、どなたでも身に覚えのある愉快なシルバー川柳の紹介や柔軟体操も行い、リラックスしていただきました。後半は「食事の工夫」について、「五色の食材バランス健康法」の考え方を紹介し、赤、白、黄、緑、黒のできるだけ違った食材を毎食献立にとり入れることにより、誰でも見た目で栄養のバランスがとれ、献立の彩が良くなり、食欲を増すというとり方です。ただし、摂る量を把握することも大切で、1、500kcalの朝食、昼食、夕食の献立を見ていただきながら、これに何をプラスすれば、栄養的にバランスがとれるかについて参加者に考えていただきました。
また、最近高齢者に新型栄養失調が増えているといわれています。三食きちんと食べているのに、「私がなんで栄養失調?」という方が多いとのことですが、たんぱく質は涙、唾液、爪、内臓、血管、毛髪、皮膚などあらゆる細胞に必要であること。吸収されるとアミノ酸に分解され、血液を通して酸素と共に全身に必要とされ、20種類のアミノ酸のうち9種類は食事からとる必要があり、肉や魚は70から80、豆腐は1/3丁位、卵1個、牛乳200cc位、毎日とっていただくことが必要で、それ以上摂っても排泄されてしまい、摂りすぎは腎臓が過度に働かなければならなくなることなどを説明しました。アルブミンは血液中のたんぱく質の6割を占めるアミノ酸といわれ、低栄養のアルブミン値の数値を示しながら、アルブミン値を図ってみることにより低栄養であるかどうかの手掛かりになりますとも話しました。
また、野菜、炭水化物、魚、肉類と食べる順番を考えていただくことが、胃にやさしい食べ方であり、いきなり血糖値を上げることにならないことも付け加えました。
7日分の食生活のチェック表の記入にもご協力いただき、今朝と昼食に食べた食品に○印を記入していただきました。皆さん食事には気を使っていらっしゃるようで、○がつかなかった食品を夕食の献立に入れていただけば満点で、これから6日間記入していただき、今後の食生活に役立てていただくようお願いしました。