講演者:紺野 義男 会員

「ガンにならないために」をテーマで講演しました。パワーポイント28画面と朝日新聞社から取り寄せた26ページの前立腺がんのキャンペーン資料を配布。国民の2人に1人が、がんに罹り、3人に1人が癌で亡くなっています。死亡原因の1位が悪性新生物がんで357,305人。2位は心疾患の194,926人。3位は肺疾患で124,749人。4位が脳血管疾患の123,867人。埼玉県がん検診県民サポート養成研修会に参加。勝俣範行日本歯科大学武蔵小杉病院教授の講義を受け認定手帳をいただきました。埼玉県では24年のがん死亡は、17,808人で30.2%占めています。60兆個の細胞には22,000個の遺伝子があり、ガン細胞はこの遺伝子に傷がつくことにより生まれます。日本人の男女ともに多かった胃ガンは減っており、男性では「肺がん」「大腸がん」女性では「乳癌」「子宮がん」が増えています。
「がんにならないために新12か条」

ガンは予防できることになります。がんはある意味「生活習慣病」の1つなのです。そこで「ガンを防ぐための新12か条」ですが、まず禁煙、これを積極的に実行することにより30%、食生活の工夫で30%、合わせてがんの60%を防ぐことができるだろうと考えられています。その12か条とは①たばこは吸わない。1日20本1年関吸うと牛乳瓶1本ぐらいのタールが付きます。有害物質200種類、発がん物質40種類も入っています。喫煙率は世界でも多いほうから3位となっている。喫煙をしていると危険はブリンクマン指数で判断できます。1日20本を20年吸うと(20×20)で400になります。この数値が800になりますと、ガンになる確率が高まるという危険ゾーンですが、極めて危険ゾーンに近いと判断されます。②他人のたばこの煙をできるだけ避ける。副流煙の受動喫煙のほうが2倍以上も有害物質が多いのです。受動喫煙による死亡者は6,803人です。③お酒はほどほどに。 お酒を飲む場合エタノール23g以内にする。日本酒は1合未満,ビールは大瓶1本など。日本人は大量にお酒を飲む人が多いといわれています。基準を超えると逆に急激にガンのリスクが高くなります。④バランスのとれた栄養をとる。高タンパク、高ビタミンがガンになりにくい。脂肪の摂り過ぎは、死亡につながります。④偏食をしない ⑤塩辛い食品は控えめに。塩分の過剰摂取はあらゆる病気の発生を高くする。塩分摂取高血圧の人は6g未満にする⑥野菜や果物は豊富に。野菜350g以上。日本人は野菜や果物の摂取が不足状態です。現在の摂取量は295gで野菜不足状態です。⑦適度に運動。筋肉量低下を防ぐ。⑧適切な体重維持。⑨ウイルスや細菌の感染予防と治療。ピロリ菌の除菌。⑩定期的ながん検診を。日本はがん検診率30%と欧米の80%に比べて極めて低い状況で、がん検診で早期発見が大変重要です。⑪身体の異常に気が付いたら、すぐに受診を⑫正しいがん情報を知ることから。科学的根拠に基づくがん情報を得て,あなたに合ったガンの予防法を身につけよう。
日本肺癌学会の市民公開講座で勉強してきました。テーマは「肺がんの予防と最新の治療」。奥仲哲弥国際医療福祉大学山王病院副院長は「最強の禁煙医師」の著者で、禁煙バトルロイヤル等数多くあります。喫煙者で肺がん患者の手術は、できないそうです。ガンの患者数は前立腺がんが圧倒的に多く1位と推移されています。PSAという血液検査で早期前立腺がんを発見できます。ブルークローバーキャンペーンが叫ばれてきました。が現在欧米では50歳以上の75%が検査を受けています。日本ではきわめてまだまだの検診率です。
日本咀嚼学会が提唱する「卑弥呼の歯がイーゼ」噛むことのメリットで、「が」はガンの予防。噛むことで分泌された唾液中の酵素により食物中の食物中の働きを弱め、ガンの発生を抑えるといわれています。「健康日本21」では、日本人の食事の時間は平均11分となっていますが、22分の倍の時間をかけしっかり噛みましょう。それから現代日本人は体温も低い状態です。体温35度台は「がん体温」と言われがん細胞が増殖しやすいといわれております。体温を上げて免疫力をアップするとがん予防につながるのです。運動不足による筋肉量不足「サルコペニア」を解消することは、がん予防のみならず寝たきり予防にも大切なことです。私たちの体にがん細胞は毎日誰でも5000個位発生しているといわれておりますが、NK細胞がすべてのがん細胞を殺傷してがんから解放してくれます。高齢化すると危険度は高まります。NK細胞を活性化することがガンにならないポイントです。①禁煙②適度の飲酒③質の良い睡眠④適度な運動⑤笑う⑥充分な休養でストレスをためない⑦体温を下げない⑧薬、抗生物質を乱用しない⑨バランスの良い食事などです。
最近話題なっている「朝日新聞 12月15日(日)近藤 誠 「ガン放置療法」に対して勝俣範之教授等専門家、学会が反論しています。「助かる命も救えなくなる」一部患者に当てはまる(仮説)と反論していますが?