講演者:大脇久子 会員


貼り薬、平成28年度診療報酬改定で医療機関からもらえるのは70枚と制限がつきました。
無駄なく上手に使っていただくためには、特徴と使い方をしりましょう。

パップ剤とテープ剤:パップ剤は水分含んでいるので炎症を起こしている時には気持ちがいいかもしれません。
温湿布と冷湿布:トウガラシなど血行をよくする成分が入っている温湿布。捻挫など痛みがひどい時にはまずは冷湿布を。
剥がすタイミングややり方。肘、くびなどへは切り込みを入れると上手に貼れます(レジメに図を)。

ものには名前があります。そして由来も。
「川口市」:鎌倉時代の後期(1,300年始め頃)に作られた日記文学『とはずがたり』に小川口(こかわぐち)という地名がされており、後にこれが川口に。
「こかわぐち」の名は、芝川と荒川(旧入間川)の合流地点に位置したことからつけられたそうです。

くすりには3つの名前があります。
化学名:化学構造式
一般名 (generic name):成分名→ジェネリック医薬品はここからです。
商品名:発売会社による。

由来から何のくすりかわかりますか?
漢方医学最後の大家と呼ばれた「浅田宗伯」にちなむのは?
比べるものがないほどすぐれた効き目の商品という意味を込めてつけられた名前。唯一無比、天下無比が語源なのは?
それぞれ浅田飴、ムヒです。

正露丸が元は征露丸だった。戦争秘話も関わっていました。
頭痛薬、便秘薬の商品名もメーカーの苦心の跡が見受けられます。

医薬品も使用目的から(my sleep→マイスリー)、働く場所から(血管を表すアダ→アダラート)、原材料から(キャベツ→キャベジン)、作用機序から(コレステロールの元メバロン酸→メバロチン)つけられています。

くすりの名前なかなか覚えられないかもしれません。でもその由来がわかると何のために使っているかもわかるのでは?
規則正しい生活を心がけ、体重や血圧を測ったりして健康をチェックして、薬剤師などからのくすりの正しい知識を持ってくすりを上手に使うことがセルフメディケーションです。

災害時に備えて「我が家のくすり箱」を用意しましょう。
医療機関に罹っている方は「お薬手帳」はご自分のカルテにあたります。
そして「お薬手帳」から患者さんの健康を守るためにするのが薬剤師の大事な仕事です。

「かかりつけ薬剤師」の資格があると自負できるようになりたいと思っております。

2月18日(土)西老人会古唱会にて