講演者;田村欣也会員
転ばないこと、おいしく食べられることに加えて新たにゆっくり“する”ことを上げました。
❶ゆっくり噛んで食べることを強調しました―
奥歯で固いものを何度もゆっくり噛む事は口の機能を低下させず、低栄養を防ぐことにつながります。よく噛むと唾液も出てきます。唾液は虫歯や歯周病を引き起こす細菌の繁殖を抑えます。 でも、
無理はしないで。
❷ゆっくり噛む事で高齢者に多い誤嚥性肺炎を防ぎます-
食事をしますと唾液や食べ物が気管に入らないように喉頭蓋が働きますが、慌てて食べますと蓋が間に合わず食べ物などが気管に入ってしまいます。せき込んですぐ出せるうちはまだよいのですが、誤嚥を繰り返しているうちに肺炎を発症する危険が増します。肺炎の患者のうち70代の人は70%が80代の人は80%が誤嚥性の肺炎です。新聞の死亡欄には心不全と肺炎が多いですね。
❸病気との付き合い方―
体の調子が悪くても、
“歳だから”とほったらかしにしておかないで、医師に診てもらって下さい。
①勝手に楽観せず,“重い病気では”と悩まず
②診てもらって「安心」
③早期発見で「治療に専念」です。
私の体験を話しました。
❹熱中症予防―
9月まではしっかり注意してください。TV や新聞でもあまり触れていないのが「不感蒸泄」です。普通に生活していても呼気や皮膚から1日1ℓの水分が抜けてゆきます。寝ている間にも水分は失われていますから起きたらまず一杯の水を飲んで下さい。「早めに、こまめに、一回一口」の標語を繰り返し唱えました。
❺転ばないで下さい-
“躓いた小石に歳を教えられ”。本人が思っている以上に足は上がらなくなっています。お出かけの時はゆっくり余裕をもって。家の中でも転倒に十分注意を。t