講演者;長谷部美紀代会員

9月5日、台風一過で晴天になり無事講演を迎えることができました。

8月に周防大島で2歳の男の子を発見し、日本中を感動の渦に巻き込んだスーパーボランティアの尾畑春夫さんについて、「ボランティアは人を頼ったり、物をもらったりしてはいけない。自己完結、自己責任、怪我をしても自己責任という精神で活動している」とのことを紹介しました。

テーマである「フレイル予防」とは、筋肉が減少し、日常生活に不便を感じるようになることです。今まで何でもなくできていたことが「アレ?」と気が付いた時にそれ以上進まないよう努力をすることにより、自立した生活を続けることができます。

食事と口腔ケア、運動、社会活動を三位一体としてとらえることが大切です。

食事のとり方は

、魚や肉、大豆製品、乳製品、卵などのたんぱく質をしっかりとり、その吸収を助ける野菜などのビタミン、ミネラルを三食にとり入れること。筋肉をつけるためには運動も必要です。平成14年に高知市で取り

組みが始まった「いきいき100歳体操」ですが、今では全国的に広がっています。手や足に交互重りを巻きつけて負荷をかけ筋肉をつけようとする6種類の運動で、週2回程度続けることにより、全国各地で効果が現れており、高齢者にぴったりの運動であると紹介しました。

また、閉じこもりにならない生活は、フレイル予防につながります。会場の皆さんは「毎日出かけています」とのこと。なるほど、西老人会の皆さんは、動きが素早くいつも感心します。仲間と楽しく過ごすことは、アディポネクティンという長寿ホルモンがたくさん分泌されると言われています。これからも活動的な毎日を続けていただきたいと願いながら終了しました。t