講演者;上原道康会員

21日の中央ふれあい館で、予定講師が退っ引きならぬ事情で講演できなくなり急遽代役を務めました。

配布はレジュメのみ。トークとホワイトボードを使用して進めた講演は、タイトルが「健康と標語色々」で、項目は①「腹八分は健康のもと」②「アルカリ食品は酸性食品よりも健康に良い」という構成です。

食べ物

①に関しては、いつごろ、誰が何故言い始めたのでしょうか、ということを主構成として話しました。結論として、高齢者が腹八分の食事をつづけると、低栄養と言う結果が待っており、寝たきり状態や深刻な疾病に陥る契機ともなりかねない。したがって三食きちんと摂ったうえで朝夕にはおやつタイムを設けよう、というのが高齢者の健康管理に関する専門医の考えであることを説明しました。

②に関しては、それが言われている根拠はどこにあるのか、同様の例として「日本人の腸は欧米人に比べて長い」という話を持ってきて進めました。またこのような都市伝説と言っても良い事例として、「宿便」ということについても触れました。参加者に宿便とは何日も、何週間も、場合によっては何カ月も食べたもののカスが腸にへばりついているという説を信じている方が多かったのは意外にも思いました。

①や②の根強い説を信じさせる裏側には、様々な業者の魂胆が見え隠れしていることを訴えましたが、ご理解いただけたかどうかは定かではありません。しかし健康管理士として,また講演の場をいただいた会員の一人として、これら都市伝説のもたらす弊害を訴え続けることは重要と思っています。

代役という大役を果たした後の反省会で、この表現にはこんな点を加えるともっと良いのでは、など参考意見をいただきました。ありがとうございました。