講演者;岡章次会員

今回のテーマは私にとって新しいテーマで、高血圧について、お塩の視点から掘り下げお話することにしました。お塩は嫌われ者という風潮がありますが、そうではなく、お塩は私たち身体にとって、極めて重要な働きをしていますし、また、食品製造には欠かせないものでお塩の恩恵を受けながら、日常生活にすっかり溶け込んでいるものです。

ただ、お塩をたくさん摂りすぎている点が問題で、プラス面とマイナス面を認識・理解していただいて、お塩とうまく付き合って頂くことが大事だと考えていまして、その点を皆さんにお知らせしょうということで、このテーマを選び、お話することにした訳です

高血圧について、日本高血圧学会が4月1日、高血圧治療ガイドライン2019を発表する予定で、2014年以来の改定です。高血圧基準値は140mmHg、90mmHgは変更されませんが、新たに目標値が設定される見通しです。目標値は130mmHg、80mmHg未満です。今までの基準で高血圧症の人数は4300万人、新しい目標値によると6300万人と大きく増えることが予想されています。国民病と言っても過言でない生活習慣病です。

いずれにしても、高血圧の原因の一つにお塩の過剰摂取がありますが、ただ、減塩するのでなく、おいしく食事を頂きながら、多く摂取していると思っている人はちょっとした工夫で減塩すれば良いと思っています。その一つの方法として、料理に柑橘やその果汁を取り入れて頂くことを提案させて頂きました

春の「肝」の不調にも柑橘はいいですのでお勧めです。これからも、高血圧について色んな角度からお話していく予定にしています。