講演者;小牟田健治会員
冒頭、私が数か所の介護施設を訪問した感想をお話ししました。
介護施設では「至れり尽くせり」起きる、立つ、歩く、食事の際も、自力で動かさなくても手助けしてくれる。「至れり尽くせり」では体が弱る一方で、再起は望めないことが分かりました。「自助、」「共助」「公助」で再起して社会復帰することが、大切であり、そのためには「寝た切り」の人も自助努力が必要であることをお話ししました。
寝たきりになる要因として「転倒骨折」「関節疾患」「認知症」「脳血管疾患」が60%以上を占めています。また、寝たきりになるのは段階があり「転倒」や「つまずき」で骨折し、運動機能が低下(ロコモテイブ・シンドローム)する場合と骨や筋力の衰え(サルコペニア)による「立つ」「歩く」といった機能が失われる状態を主な病名とともに紹介しました。
「変形性膝関節症」「腰部脊柱管狭窄症」「骨そしょう症」「筋減弱症」など。これらが発症した結果、寝たきりに繋がるのです。
予防方法として、食事における「たんぱく質」の摂取による筋肉量を増やす、また骨を形成する「カルシウム」が高齢者には不足している実態を説明し、それらを多く含む食品を紹介しました。
食事の次に大切な運動について室内でできる運動「開眼片足立ち」「かかと落とし」「腰わり」について実践を交えながら全員で行いました。
骨に刺激を与えることが骨の形成には大切であることも「椎茸栽培」や「かぼちゃの数を増やす」「柿の実を一杯つける」栽培方法を例にお話ししました。