講演者;住吉修会員
古唱会の皆様とは過去ラジオ体操やお相撲のお話しが喜ばれた体験から、今回のテーマは「相撲に学ぶ健康」という演題で発表させていただきました。
ちょうどこの時期は大相撲秋場所の真最中、テレビでの観戦を楽しんでいるご参加者も多数いらっしゃいました。意外だったのは、やはり開催中の日本でのラグビーワールドカップ”日本対ロシア”も多くの方がテレビ観戦していたことです。「ルールは分かるんですか?」とお聞きすると、「分からない。けどボールを陣地に運べばいいんでしょ?」とシンプルなお答え。分からないなりにも、スポーツの楽しさを感じてラグビーまでも熱心にご覧になっているのですね。このスポーツ好きの熱を運動やトレーニングに向けさせたいと思いましたよ。
さて内容はというとお相撲さんは早起きであったり、昼寝をしたり、薄着であったり、ちゃんこを食べたりと相撲界独自のライフスタイルがありますね。これをひとつひとつ健康に良いか悪いかご参加者と検証しながら進行しました。例えば早起きして朝稽古することは日のひかりを浴びて運動するので、脳からセロトニンが出たりその後の朝食がおいしいことに通じる。しかし、朝ごはんを抜いたり、食べてすぐ寝たり、昼寝をし過ぎるのは害になるといった具合です。
ちゃんこなべに関しては私の浅はかな栄養学の知識から、そのメリットを説明いたしました。まずちゃんこなべは油を使わないこと、食材の栄養や成分が煮汁にたっぷりと溶け出しており無駄なく摂取できること、そしてなにより大勢でなべをつつくのは、失われつつある日本の家族の風景であり、こうして食事をいただくのがなによりのご馳走であることを申し上げました。また実技編では”そんきょ”、”腰割り”、”四股踏み”をご案内してカラダを動かしました。