【夢追う日々とバランス食】
( 9月17日 新郷公民館 中止となった講演の内容)
佐藤玲子 会員
今回のテーマは、私が義母と夫と過ごした中で経験し得たことで毎回の食事と夢を持って日々過ごすことが、知らない間に結果的には素晴らしい力をもたらしてくれたこのことをどうしても皆様にお伝えし、何かつかんでもらいたいと思い決めました。
母の夢はいつまでも自分の口から食べる事、自分の足で動くことが出来、最後までおむつの世話にならないで旅立ちたいと。夫の夢は退職後テニス三昧の生活、テニスをしながら旅立ってもいいくらいテニスを続けられることでした。
母は1度、夫は複数回入退院を繰り返しましたが、自宅での生活は、自分で歩けましたのでそれこそ二人ともおむつを使用することもなく旅立って行きました。
私もおむつの世話にはならないで旅立ちたいと大きい夢を持ち、二人を追いかける日々を過ごしておりますが、この夢をかなえるためには夢を持つだけでなく日々の食事の積み重ねの力も必要だという事です。
母は89歳で旅立ちました。ご飯の量は変わらなかったのですが年を重ねるにつれて主菜のおかずの量が少しずつ少なくなった頃から、食事のたびに「お母さんよく食べたわね。足が弱ると困るのであと1口食べてからご馳走様にしましょう」と声掛けを必ずしていました。ちりも積もれば山となる、1口の積み重ねが筋力を保ち最後までトイレまで行けたのだと考えています。歳を重ねるとタンパク質を増やす。正にこのことです。
夫もテニスをしたいという夢を持っていましたから、入院中の食事は薬と考え完食。元気な時もしっかり食べていましたのでどの病院の先生からも、足がしっかりしている事とテニスをしたいという夢の力は大きいなという言葉を貰っていました。
バランス食も卵1個を基準にした覚えやすい方法を伝えますので、今日の資料をぜひ冷蔵庫に張って実施すると共に、歳を重ねたら「1口の力」を思い出してください。