12月17日 新郷公民館

           海老名則子 会員

介護される側、する側の気持はなかなか言い尽くせぬものです。

介護体験を基に介護する側とこの先介護される身になるのではないかと思えば、知っているのと知らないのでは大違いです。

この時期断捨離、終活をなさった方も多いと思いますが私もその一人、丁度介護保険のスタートと同じ時期に舅を在宅介護し、その時に記載した「舅の介護日記&健康記録」を発見しました。介護する側、される側ということで気持ちを記入したもの。でも優しい気持ちだけでは介護は難、工夫が必要とメモから理解出来ました。それが「か、き、く、け、こ」です。これが私には指針となりました。

介護する側    介護される側介護 寝たきり

(か)観察する    感謝する

(き)記録する    気負わず受ける

(く)工夫する    苦しまない

(け)計画する    結果的受け入れる

(こ)行動する    幸福になる

心身健康な時は家族、周囲の方にお世話になりたくないという気持ちから「施設に入るから」とか、経済的に豊かな方は「ホテルのような施設」に入ると考える方がいます。しかし施設の中で働く人も少なく「終の棲家が悲惨な棲家」になることもあります。

自分若しくは家族の誰かがリスクを背負う事になった時にパニックにならないように普段から家族、周囲の方々と介護にあたって話し合い、記録に残すことにしましょう。不謹慎な考えと思いがちですが次世代への最高のプレゼントになると思います。