11月2日 西公民館

中鉢芳子 会員

現代医学ではまだ100%の解明が出来ない「脳の領域」。医学部入試でも脳に関する設問が一番少ない様です。よって「夢」に関しても未解明な点は多いのですが、それを承知で本日の演題にしました。兼ねてから睡眠講演をする度にご質問の多かった「夢」の講話は私自身への課題チァレンジです。冒頭に「夢の漢字」の部首を皆様にご質問しました。私自身は長い間「草冠」だと思い込んでおりましたが「夕部」と知り、皆様にお伝えしました。

レジメ1番の「夢の歴史」では、最初に神様のお告げや宗教的観点から見ていた北条政子に纏わる2つの夢を紹介し、徳川家康の祖父に当たる松平清康の是の字寺を紹介しました。

次に「フロイトの夢診断」が世界中で夢の考え方を180度変えた話をし、最後に平成令和の脳波による「測定fMRI」の科学的なお話を加えました。

レジュメ2番の「夢の質」では会場の皆様に5分程度目を瞑って講演を聞いて頂きました。目を閉じる事で耳からだけの集中講演になり学習効果が効率的になる事を実践して頂き、ほんの少し睡眠気分を味わい、レム睡眠とノンレム睡眠の違いを「耳と脳」で感じ取って頂けたようです。この体験学習方法は、会場の皆様の声や反省会の席でも話題になりかなり好評でした。

レジュメ3番の「様々な夢」に関しては「金縛り」「高所から落ちる夢」「明晰夢」「予知夢」「夢の自覚」などを具体的にご紹介し、敢えて前半に重ねる部分を作り出し、「光やストレス」は夢にも影響するとお伝えしましたが、理解は深まったと考えます。

最後に「夢遊病」は夢とは違い病気であるご説明をし、受診の必要性をお伝えしました。

1年間の御礼のご挨拶を兼ねて「初夢は一富士二鷹三茄子が叶いますように」と申し上げると、会場から笑いと拍手の中で幕引きが出来、質問も複数出て盛り上がりました。