11月18日 新郷公民館

藤本美枝 会員 

骨には体を支える、動かす、脳や臓器を守ることの他に血液を作る、カルシウムを貯蔵するなどいくつのも役割があります。

骨はタンパク質の一種のコラーゲンと、石灰化したリン酸カルシウムとで出来ています。一定に保たれた血液中のカルシウムが足らなくなると骨に蓄えておいたカルシウムを血液へと供給し、そこにまた新しい骨を作るという新陳代謝をくり返します。

この新陳代謝のバランスが崩れ、骨がスカスカになった状態が骨粗鬆症です。

骨粗鬆症になるとささいなことでも骨折してしまい、寝たきりからそのまま介護へと繋がってしまう可能性があります。なので、まずはちょっとのことでは骨折しないような強い骨を作ること、そして転倒しないような工夫をすることが大事になってきます。骨密度検査を定期的に受けてご自身の骨の状態を把握しておくことも大切です。

後半では強い骨を作るにはどうしたら良いかという内容で、運動と食事についてお話をさせていただきました。

骨は負荷や衝撃を加えるとどんどん強くなっていきます。普段の生活の中で「いつもより多く、いつもより大きく体を動かす」ということを意識してみてください。外でのウォーキングなどがお勧めですが、当日は家でソファに座っている時にでも出来るように座ったままの足踏みやかかとの上げ下ろしを皆さんと一緒に行いました。

食事に関しては、まず良質なたんぱく質をしっかり摂ること。そして不足しがちなカルシウムをいつもの食事にあと200mg多く摂ること。また他にもビタミンD、ビタミンK、マグネシウムなどたくさんの栄養素が必要になるため、「カルシウムが多めの食事を色々な食品からバランスよく摂ること」を意識していただくようお願いしました。それぞれの栄養素が多く含まれている食品を載せたものを資料としてお配りしたので、それらを参考にして日々の食事を工夫していただけたら嬉しいです。