5月17日中央ふれあい館

   篠原由紀子 会員

「昔昔あるところにおじいさんとおばあさんがいました」は昔話の始まりの決まり文句。私がまだ幼い頃は三世代同居が当たり前、忙しい両親に代わり幼い子ども達の世話は祖父母の役目で、寝かしつける時に語ったのが昔話だから、いつもおじいさんとおばあさんばかり話に出てくるのだという説があります。実体験の少ない子どもたちが、語りの中の想像の世界では主人公に自分を重ねて疑似体験をすることができます。

想像力を膨らませて様々な体験を重ねることで、真理を導き出す考える力を育てる、心の源となるのです。本当に大切なことは時代が変わっても変わらないもの。昔話は伝説と並ぶ民話のひとつで、子孫が幸せになるよう願いを込めて、長い時をかけて語り継がれてきました。

今は子供でもスマホやネットで簡単に膨大な情報を得ることができますが、その中にはウソや悪意あるものが混在しているので、翻弄されないよう注意が必要です。

子どもも大人も、ときには語り手と聞き手の間に生まれる緩やかな絆を楽しみながら、ほっこり気分を味わってみてください。昔話を聞いて子供の頃の懐かしい思い出を振り返ることで、自分の原点を思い出し、前向きな気持ちになることができます。

語り…疫病神の苦手なもの、見沼の雨降り朝顔、お茶売り勘兵衛さん、浩子という名

後半は、若返りリトミック。歌を歌いながら楽しく手足を動かすことで、頭と体と心の三つを若返りさせていこうとする音楽セッションです。

今回は、ごんべさんのあかちゃんがかぜひいた、桃太郎、草津節、の3曲を皆さんと行いました。