6月 7日 西公民館    

髙木 薫  会員 

コロナウィルスと共に3年余りが過ぎています。目に見えない外敵、ウイルス等に対する免疫機能を低下させない為に大事なのは健康状態を維持することですが、それには腸が深く関わっています。

バランスの良い食生活、適度な運動、適切な睡眠といった生活習慣が大切なのですが、今回は特に“運動と睡眠での腸活”に的を絞ってお話ししました。

腸は小腸と大腸に分けられ、小腸の役割は食べた物の消化と栄養素の吸収、また、外敵を腸壁の免疫細胞が除外する事です。

そして大腸は小腸より送られてきたものから水分を吸収しながら便を作り、肛門近くの直腸の方へ溜めていきます。この過程で、ものすごい数の腸内細菌と共生することも大事な役割です。

私達が深い眠りについている間に蠕動運動をして便を作っているので、“夜間の睡眠時間をご自分なりにしっかりと確保していただきたい!”と、お伝えしました。

腸内細菌の善玉菌は水溶性食物繊維やオリゴ糖を餌にビタミン類なども産生してくれるので他の臓器の機能も活発になり、疲労回復、快便や美肌が期待できます。

しかしながら肉などを摂りすぎると悪玉菌が吸収しきれなかったたんぱく質を餌にして腐敗させ、腸内環境を悪くします。ですから善玉菌が優位な腸内環境を保つのが理想です。

“腸の状態が安定していると気持ちも前向きになれる”ともいわれています。

ご自身の腸内環境を知る目安についてはブリストル便形状スケールを使って説明し、日ごろから便の観察をお勧めしました。

最後は深呼吸と腹部内側や体幹の筋肉を鍛える運動を実際にやっていただき、“ぜひ腸活で健やかな毎日を!”と講演を締めました。