6月16日
中央ふれあい館「市民大学」
髙木 薫 会員
人生100年時代、厚生労働省は2025年に認知症の方の数が65歳以上で700万人を超えると予想しています。高齢者の5人に1人が認知症という状況は目前です。
国立長寿医療研究センターは長年の認知症に関するデータをもとに予防にはバランスの良い食生活や適切な睡眠、人との交流の他、日常の身体活動時間を増やすことを最も推奨しています。
人間は手足の指を動かすと毛細血管の血流が良くなり、脳も刺激されます。同時に認知課題を行うことで脳の血流も更に良くなり、認知症の発症や進行を遅らせることに繋がる、と考えられています。
例えば、歩きながら100から7ずつ引き算をし、答えを声に出して言う。また家では立って足踏みをしながら数を数え、3の倍数の時に手をたたく等、気負わず楽しく動くことが大事です。
間違っても笑ってしまえば幸せホルモンも出るので、前向きに捉え、まずはやってみましょう。
少し難しい位の課題に挑戦することで脳は活性化されます。週3回程度でも効果はあるそうです。
川口市中央ふれあい館での「市民大学」では、加齢による物忘れと認知症の違いを解説。
そして「生活習慣病の予防が認知症予防につながります!」と、お伝えしました。
実際にその場で立っていただき、音楽に合わせながら両手一緒に「グー・チョキ・パー」。その状態から足踏みを加え、さらに左右の手で違うものを出すというように難易度を上げていく運動の他、数種類を実践。
座位では口腔フレイル予防も兼ねて口を大きく開く「パ・タ・カ・ラ」の発声でドレミファソラシドの音階を歌っていただきました。
60代以上の皆様、是非楽しみながら身体を動かすことを習慣にして脳を活性化し、認知症を予防しましょう。