7月11日 戸塚西公民館

佐藤玲子 会員                                                                           

血管には血液を心臓から末梢へ送り出す動脈、血液を末梢から心臓へ送り返す静脈、動脈から枝分かれして全身に張り巡らされ、小さな細胞一つ一つに栄養と酸素を運び、老廃物や二酸化炭素を回収する毛細血管の3種類が有ります。

人は血管から老いると言いますが若い時はしなやかで柔らかい血管も年を重ねていくと共に血管の柔らかさが失われて硬くなり、血管壁にコレステロールなどがたまり血液の流れが悪くなり動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進行すると脆くなった血管壁が破れて出血が起きる、血管の中で目詰まりが起きるなどして脳出血や脳梗塞、心筋梗塞など命に関わる病気を発症することが有ります。血管を長持ちさせ健康寿命を延ばすには血管を破らない、詰まらせないことは必須です。

血管の状態を表すのに血管のしなやかさ、硬さを基準にした血管年齢が有ります。通常であれば実年齢と比例するように血管も少しずつしなやかさを失っていきますが、生活習慣の乱れやストレスなどによって実年令より血管年齢が高くなっている人が増えています。血管年齢が高いと様々な病気を発症するリスクが高くなるので自分の血管年齢を知ることも大切です。

動脈硬化を進行させる危険因子として脂質異常症、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病、喫煙、運動不足、加齢など有りますがいずれも毎日の生活習慣と密接に関わっています。その為に生活習慣を改善することで血管年齢は若返らせることが可能です。

・カロリーや塩分、コレステロールなど気をつけて主食、主菜、副菜の揃った食事を心がける・無理のない範囲で適度な運動をする時間を増やす・質の高い睡眠とストレス発散・非常に重要な危険因子の一つに喫煙が有ります。出来れば即禁煙。無症状で進む血管の老化を防ぎ元気に過ごしましょう。