7月19日 中央ふれあい館
上原道康 会員
構成内容は
①認知症を怖がる根拠は ②認知症は長生きの証 ③認知症の発症を遅らせる「あいうえお」です。
①について多くの方が認知症にはなりたくない!と何故考えるのでしょうか?という質問からスタート。
聴講の方ほとんどは、高齢者という世代です。その高齢者の人たちが物心のついた幼少時、同居のおじいさん、おばあさんが認知症(当時はボケ老人と言っていました)になった時、家族はどう接していたかを思い出してください、と問いかけました。
当時の世相は、認知症になったら、世間体を考え「お願いだから家から出ないで」と家族以外の人との接触を遮断していました。さらに症状が進むと「自分の部屋から出ないで!」と終日部屋に閉じ込めている状態もありました。
これは「認知症になると何もできない」という固定観念が長く続いたゆえに、今の高齢者も幼少時の体験から、認知症にはなりたくない、と思い込んでいるのではないでしょうか。
先の国会では「認知症基本法」が成立。この新聞記事コピーを回覧しながら話を進めました。
②については、認知症発症年齢を話ながら、認知症を予防すると言っているサプリメントなどは現状ではありません、と説明。数年前話題となり飛ぶように売れたココナッツオイルも、消費者庁が「ココナッツオイルに認知症予防の効果なし」と発表して以来市場から姿を消した話もしました。
③については、
あ・・おはようなどの「あいさつ」を忘れないで。
い・・「生きがい」を奪わないで。生きがいとは難しいことではなく、例えば雨戸の明け閉め等でも良い。う・・「後ろを振り向かせない」、例えば「俺の若い頃は・・・」といい始めたら「それはそうと、夕飯に何 食べたい?」と違う話題に持っていく。
え・・笑顔。笑顔は認知症の人にも安心感を与えます。
お・・お洒落する気持ちを奪わないこと。
最後に川口市の認知症相談窓口連絡先をボードに大きく書き、例え身内に認知症の方が出ても1人で背負い込まないことを理解してもらいました。