7月21日 さいたま市下落合コミュニティセンター

佐藤玲子 会員                               

低栄養とは食欲が減ってきた、噛む力が弱くなった、味覚の変化などの口腔機能の低下によって食事が食べにくくなるといった理由から食事量が少しずつ減り、身体を動かす為に必要なエネルギーや皮膚、筋肉、臓器、ホルモンなど体を作るタンパク質の栄養素が不足している状態を言います。

高齢になるにつれて知らず知らずのうちに低栄養状態に陥ってしまう人が増えています。低栄養状態になると筋肉量、筋力などが低下し疲れやすくなる、活力が低下するなど身体活動、認知機能、運動機能の低下が進み転倒、骨折、要介護状態と続き最後は寝たきり状態にまで進んでしまいます。

1回の食べる量が減ってきた、筋肉量の低下で重い物が持てない、調理が出来ない。でもお腹は空くので食べなければと即席麺、レトルト食品、菓子パンなどが増えていくといつの間にか低栄養状態に陥ってしまいます。

低栄養の判断は血液検査でアルブミン値が3.5g/dl以下。6ヶ月に体重が3%以上減少した人や6ヶ月で体重が2~3㎏程度減少した人は注意が必要です。2020年版の日本人の食事摂取基準ではBMI(体格指数)は、50~64歳は20.0~24.9、65歳以上は21.5~24.9でそれぞれ数値が下回ると低栄養と判断します。

低栄養予防としては1日に3食きちんと食べる。栄養バランの良い食事を心がけ、菓子パンやカップラーメンや袋麺類など加工食品で食事を済ませずに肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などタンパク質を多く含む物を毎食おかずに1品取り入れるように心がける。

食べる量も今より1口多めに食べる事を続けることが塵も積もれば山となる、で低栄養予防につながります。