9月20日 中央ふれあい館
山下義尚 会員
皆さんはシナプソロジーという言葉を聞いたことがありますか。シナプソロジーは、神経細胞が情報を伝達する部分シナプスと、何々学を意味するロジーを組み合わせた造語です。脳を活性化するメソッドとして開発されました。
人が五感で得られた情報を、記憶したり、感じたり判断したり、行動を起こすための一連の脳の機能のことを認知機能と呼びます。認知機能が向上すると、仕事や学習の向上が認められ、健康寿命の延伸も期待できます。逆に認知機能が低下すると、日常生活の中でミスが増たり、生活の質自体の低下も考えられます。日常生活に支障をきたすほど認知機能が低下した状態を認知症と呼びます。
9月は世界アルツハイマー月間として世界各地で認知症の啓もう活動が行われています。認知症を発症する病気はいろいろありますが、その中で変性疾患と呼ばれるアルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症については完全な治療は難しいと言われています。この3つの病気の認知症に占める割合は、75%近くあります。脳血管性認知症が20%近くを占めますので、認知症を発症する病気のなかで、この4つの病気が全体の95%を占めることになります。
認知症の予防に期待できることとして、運動習慣、バランスのとれた食事、良質な睡眠、加えて脳への新しい刺激が提唱されています。
脳は新しい刺激に対応しようとするときに活性化すると言われています。この新しい刺激に対応する際、最初はうまくいきません。逆にそのうまくいっていない状態こそ、脳が活性化している状態だと言えます。その状態を作り上げるために開発されたのが、シナプソロジーです。早速体験してみましょう。