埼玉県老連「健康づくり大学」
【質の良い睡眠で、のばそう健康寿命】
健康を維持しながら天寿を全うするのが私たちの目標。その為に免疫の機能を高める事は必須で、前半「睡眠」と後半の「運動」は2本柱。他に「食事」「社会性」が加わり4本柱をお伝えしました。しかし睡眠だけは自分の意志でコントロールできません。
最初に病気と睡眠の結びつきを認識して頂きました。
- 認知症 9/25「レカネバブ」と言う認知症予防薬を日本政府が承認。脳内に蓄積される不要なたんぱく質(アミロイドβ)を洗い流すための新薬です。しっかり6時間以上の睡眠をとる事で脳骨髄液が循環しアミロイドβを取除き、脳の萎縮が起こるリスクが低くなることをお伝えしました。
- 高血圧 11/9「二人に一人」と厚労省発表。呼吸は副交感神経を高め、通常睡眠中は呼吸が整い血圧が安定します。
- 糖尿病 睡眠不足はインスリン・肥満ホルモン等が影響し、糖尿病を悪化させます。ストレスも血糖値を上げます。9/22日本糖尿病学会と協会の2団体からの「名称変更要望書」は病名偏見によるストレス回避です。
- 感染症 2021年厚労省発表。コロナ感染者の肺炎は睡眠不足の患者が多かった事。5時間半以下の睡眠患者と8時間以上の睡眠患者では38倍比率高く、同様に流行性感冒でも肺炎リスクが1.4倍と発表されました。
レジメ2では「4つの睡眠障害と具体策」です。
- 入眠障害 光・深部体温・床上時間・悩み等は入眠に影響しますので、各自の生活習慣の見直しをアドバイス。
- 中途覚醒 夜間頻尿への対策は、持病・膀胱・心理3点の角度から説明。夜間転倒予防の為に尿取りパットもお勧めしました。
- 早朝覚醒 寝酒の睡眠への悪影響で飲酒時間の見直しをお勧めしました。
- 熟眠障害 睡眠時無呼吸症候群における弊害や閉経後のホルモン変化で女性のいびきが増えている現実をお伝えしました。
レジメ3で体内時計をご説明し、睡眠は個性。生活リズムを整える事で質を上げる事をお伝えし、〆に家康の辞世の句を紹介しました。