埼玉県健康管理士会 会員 田中 満恵

10月18日(火)戸塚西公民館に於いて講演をさせていただきました。
今回は「何故、私達は色々な食品を食さなければならないのか」を体と結び付けて説明させていただきました。

  • 健康の条件・・・中でもバランスの良い食事が大切であることをお話した。
  • 私達の体は何で出来ているか。生命は同じ構造を持った細胞が集まって組織をつくり、色々な組織が集まって器官をつくり、色々な器官が集まって、体が出来ている事を、細胞、組織。器官の例を挙げながら説明。細胞の主成分はタンパク質であることから、各栄養素と体との関係に入る
  • 栄養素がどの様に私達の体を作っているのでしょうか
    1. タンパク質・・・人の体をつくっているタンパク質は22種のアミノ酸。そのうち8種類(幼児は9種類)は必須アミノ酸と言ってからだの中で作ることが出来ないので、食品から摂らなければならないが、食品に含まれている必須アミノ酸の割合は異なるので、色々なタンパク質食品の組み合わせが必要。 食品のタンパク質は動物性と植物に分類できる。動物性タンパク質と植物性タンパク質の摂取の仕方を日本の行事でお話した。食したタンパク質がどの様に細胞を作るかを細胞の構成図を拡大したもので説明した。細胞は生命活動をしているので、不足すると、体に支障をきたす、脳は合成タンパク質から神経物質を作るので、脳を働かせるには、1日3回の食事にタンパク質を摂りましょう(理由も説明)
    2. 脂肪・・・細胞膜等の材料、エネルギー源。脂肪酸を主に説明。常温で固体と液体(3種類)の脂の長所と短所の説明。望ましい摂取量とその理由について説明。昔は脳内出血が多く見られたが、今は少なくなっているのは・・・等の話をしました。しかし、摂りすぎには注意の話もさせていただきました。
    3. 炭水化物・・・日本人のエネルギー摂取の60%を占める。炭水化物がどの様にして体のエネルギーになるのかを細胞の図を使って説明。余ったエネルギーはどの様に貯蔵されるのかを説明。朝食抜きは、脳の働きが悪くなることを数字を使って説明。糖の取りすぎを、きれ易い子供の食生活を例に挙げて説明。
    4. ビタミン・・・代謝作用生理作用。体内で合成することが出来ないので、食品から摂らなければならない。三大栄養素が有効に働くためには、ミネラルとなくてはならない栄養素。タンパク質・・・ビタミンB6、葉酸、ミネラルがあって、アミノ酸に 脂肪・・・ビタミンB2、ミネラルがあって、脂肪酸+グリセリンに、炭水化物・・ビタミンB1、ミネラルがあって、ブドウ糖に抗酸化作用・・・元来人は活性酸素から身を守る酵素SOD(スーパーオキサイド・ディスムターゼ)があるが高年齢になると、少なくなるので、食品からこれを補う。緑黄色野菜や果物の中には色々のカロチノイドがふくまれていて、抗酸化作用をしている事を野菜や果物を色別にどのようなカロチノイドが含まれているかをあげた。そして色々な野菜や果物を食することにより、体の臓器の酸化を防ぐことが出来ることを説明。ここでも数多くの食品を摂る事が大切だと言う事に気づいて貰う。
    5. ミネラル・・・代謝作用、体の組織を作る材料、生理作用。代謝作用はビタミンと同じに三大栄養素が有効に体の中で使われるためになくてはならないものと繰り返し説明。体の組織を作る材料としては、Fe・・血液に  Ca,P・・99%骨に。生理作用としては、Caの残り1%は電気を帯びたイオンと言う形で体の中で色々な伝達をしている、例えば細菌の進入を伝えたり、酵素、神経伝達物質、免疫、細胞の増殖など、大切な生理作用をしていることを説明。
    6. 食物繊維・・・大腸の状態を良くする、コレステロールを下げる。大腸の中には約100種、100兆個の細菌がいる。これを大別すると、善玉菌、日和見菌、悪玉菌にわけられる。善玉菌は腸の中の残り物を発酵させてその熱で仲間を増やし、蠕動運動を活発にし便秘解消、免疫力アップ, 大腸がん予防。悪玉菌は腸の中の残り物を腐敗させて出来た熱で仲間を増やす。蠕動運動不活発、便秘、免疫力低下、有害物質発生(アンモニア硫化水素、フエノールアミン、インドール、スカトール、メタン)フエノールアミン、インドール、スカトール、は発がん物質。悪玉菌は肉類、脂肪類が大好き。摂りすぎに気を付けましょう。
      善玉菌を増やすには、食物繊維、乳酸菌を、摂りましょう。日和見菌・・腸内の環境により、どちらにでも靡く。
  • 健康生活を送るために・・・【こ、ま、ご、わ、や、さ、し、い、】の表を使って、バランスの良い食事をしてくださいと書き方の例と一緒にプリントをお渡ししました。始めの時間が10分遅れ短くなったが、規定の時間内に終了、聞いてくださったスローライフの皆様とご出席いただきました健康管理士の皆様に感謝致します。
    ありがとうございました。